松阪市 令和二年度の予算

2月の初旬から「松阪市の令和二年度当初予算にかかる議会」が始まっています。3月24日までの約二か月にわたり、来年度の予算を市議会が認めるか認めないかの審査を行っています。昨年の秋には市長選があったことも関係してか、これまでの3年と比べるとあまり特徴的な予算というものはない印象を受けています。一番うれしかったのは、道路の白線等をひく予算が10倍になっていたことです。(1,000万円➡1億円)これについては、誰もがなんとかして欲しいという意見を持ってみえましたし、よく聞かれる確かな要望でした。ただ、現実的には、要望をいただく道のほとんどが県道や国道、また横断歩道等となり、市の予算の対象から外れます。それでも市道の区画線でも消えているところはあるので、それらがきちんと整備されることは大切なことです。
さて、竹上市長になって4年が経ち、その政策のすべてを総合計画というものに落とし込んでいます。その進捗具合は現状このようになっています。

1.輝く子どもたち             49.0
.いつまでもいきいきと 46.5
3.
活力ある産業     48.5
4.
人と地域の頑張る力  46.1
5.
安全・安心な生活   62.4
6.
快適な生活      42.2
7.
市民のための市役所  41.5

これは4年の内の3年目が終わった時点での進捗結果となっており、理想としては全てが75以上となっているものですが、残念ながらひとつも75には届いていません。残り1年でこれらが100に届くのも難しい状況です。ただ、この数値を算出するための施策や事業に目標値をひとつひとつに置き、松阪市のまちづくりがどれくらい進んでいるか?ということを数値化することによって、わかりやすくしているのは評価すべきことです。この”市政の“見える化”によって、まちづくりへの参画意識のハードルを下げてくれるものだと期待しています。

本会議の答弁で竹上市長は、“松阪市にある借金を敢えて言うことは、誰にとってもわかりやすいものさしだ”と形容したように、
年間一般会計だけで約700億円ほどある松阪市の予算がどんな効果を生んでいるか数値化されていることにより、誰にでもわかりやすくなります。数値化しづらいものが多い、行政の世界です。また、数値化することが本質ではありません。しかしながら、数値化することにより、システマチックに業務に取り組めるようにすることは重要です。なにが良くて、なにがダメか、試行錯誤の繰り返しで磨かれるものはあります。

次年度は竹上市政の二期目の方向性を決める総合計画が策定されます。次の4年が松阪市にとってどんなものとなるか、いろんな角度で総合計画をみていきたい。