新年度が始まりました。

今日から令和5年度が始まります。議員のメンバーは変わりませんが、市役所では新しい職場や新しい役職になった方々が多くいらっしゃり、朝から市長の新年度の訓示のあいさつが行われました。新年や新年度というのは、少し気持ちが晴れやかになるように感じます。令和5年度が、どんな一年になるのか期待感のワクワクと少し不安のドキドキで、まだ視ぬ未来への気持ちが溢れています。

さて、そんな令和5年度ですが、議会は2月・3月で審議して、予算を賛成可決しています。少し議論が白熱したのは、「道の駅飯高駅道に宿泊施設を設計委託事業費」でした。

・なぜ必要なのか?
・どんなものを作って、どんな人に来てもらいたいのか?
・飯南のリバーサイド茶倉や飯高にある他の宿泊施設スメール、荒滝などとの違いは?
・地域との連携はどうするのか?

などなど、基本的なポイントを質問して、市として税金を使って投資するだけの価値を、ちゃんと見出しているのか確認するのが我々、議員の一番の仕事です。設計の委託事業費は500万円弱ですが、建設整備費を令和6年度に控えていると考えると総額で1億近い投資をすることになりそうな事業です。市が考える事業設計をいろんな角度で質問して、投資に値するかどうかを見極めることが議決することの重みにもつながります。

話を戻すと、上記の4点について、納得できる説明が担当職員からは不足したため、議会からは要望を出しました。正直、「賛成・反対・修正予算」の3つの選択肢を持つなかで、同じ理由でも政治的スタンスでどれを選ぶかは変わることもあるかもしれませんが、我々は、賛成して、付帯決議という議会からの要望を出すことにしました。主に、上記4つのポイントを明確に示して欲しいというものです。この議会からの要望となる付帯決議と呼ばれる制度に法的な拘束力はないものの、議員個人からではなく議会という組織から出された重みは大きいと思っていますし、市長や職員さんにもそう感じてもらえたらと思っています。残念なのはご本人も付帯決議に賛同していてくれたのに、突然、理由もなく付帯決議に反対した議員が一人だけいたことでした。
振り返ってみても至極、当然な議論だったと思っています。宿泊施設をつくるなと言っているわけでもなく、どんなものをつくればもっとたくさんの人が飯高の地を訪れてくれるのか、もっと前向きな議論をしたかったのですが、蓋を開けてみればそれ以前の話でした。今後は付帯決議を受け止めて、ちゃんとした事業設計をしてくれているのか令和5年度中に確認していこうと思っています。