6月・7月議会の報告と特徴

昨日、7月9日に今議会に上程されたすべての議案が可決され、議会が閉会しました。
例年にはなく、年度途中でいくつかの新規事業の予算が出てきたのが一番の特徴です。これは言うまでもなく、新型コロナ対策の事業で、PCR検査センターの設置事業(市内に、医師の判断のもと軽症者のPCR検査センターをドライブスルー型で設置)やプレミアム付き商品券などは新聞報道などでも見受けられた方もいらっしゃることだと思います。
例年、新規事業はこのタイミングでは出てこないので、新規事業についての説明や質疑は多く出ました。
「コロナ対策として国のお金がつくのは理解しているが、どんな目的で、どんな効果を狙うものなのか?!」そんな質疑が多く出たわけですが、緊急事態の状況のなかで国から急に落ちてきた予算に、現場の職員さんたちも対応するのに必死で市長の言葉からも「走りながら考えながら行っていく」という言葉の通り、事業設計は途中ながらも予算措置をしないと迅速に行動にも移せないことから、議会説明には苦慮されたことが伺えた今回の議会でした。

いろんな経営者や店主にコロナの影響を聞いていると、その多くはコロナ以前に戻っていないことが伺えます。わずかですが、コロナ以前にまで客数や売り上げが戻っている飲食店もありました。
「安全」と「安心」の議論を切り分けた時、「安全」対策として一番最善の策は薬かワクチンの開発ですが、それらができるまでの間、今できることはかなり出尽くしてきていると個人的には感じています。一方で、それらが「安心」に結びついていない現況があることを飲食店の売り上げ状況からは伺えます。感染リスクに対する懸念から今もなお不要不急の外出を最大限自粛されている方々がまだ結構な割合でいらっしゃるのかもしれません。
身近なところでは、会議などがzoom会議から実際に集う形式の会議に戻ってきているものもあります。

経済が一度止まって、経済を止めることは生命を脅かすことを知った我々は、もう一度経済を止めることができずにいるのかもしれません。これ以上の被害を受けた時に、それを乗り越える精神力や行動力が伴えるのかが懸念されます。しかし東京で200名を超える感染者が再度出て、感染者の発生が広域になってきている今、国は再度、判断を求められます。「Without コロナ」まで、まだもう少し時間はかかりますが、今は誰もが生き抜けるよう、自分のことだけでなく他人のことも考えた日本人の精神性と行動が必要となっています。明日のために、今を大切に。