1月11日と12日で岡山市と倉敷市へ「視察」
倉敷市では学童保育の現場で作業療法士さんの専門性が輝いているということを聞いて、知り合いの作業療法士さんと一緒にその現場の話を聞きに行きました。学童保育では、障害のあるこどもたちへの対応が課題となっているところもあるからです。
結論から申し上げると、学童保育に対する考え方に幅の出た視察となりました。
今回お会いした行政担当者や地域の学童運営者は、現状の問題・課題の解決のために作業療法士の持つ専門性がもたらす効果が高いという考えは共通してありました。倉敷市長も議会答弁で「効果がある」と公で答えているほどで、その効果を一番間近で感じる行政担当者や学童運営者からは、作業療法士の専門性の活用をさらに広げるべく人件費などのコスト面の課題やどこまで作業療法士さんに関わってもらうべきなのかという職域の課題を検討していらっしゃいました。
松阪市では、作業療法士の「さ」の字も出ていないのですが、市内のどこかの学童さんのご協力のもと作業療法士さんと挑戦をしてみたいと考えています。倉敷市で行っているようなことを松阪市で試験的に行います。作業療法士さんのアドバイスにより障害のあるこどもたちへの支援員さんの対応が変わることで、こどもも学童の雰囲気も変わることが倉敷では報告されていました。より良い学童の姿を目指して、少しずつ進めていきたいと思っています。
また、民間学童保育を経営される岡山大学の先生からは、学童という捉え方ではなく「小学生の放課後の過ごし方と人材育成」といった切り口で考えていかなければいけないことを教わりました。そのひとつが学童保育でしかないということでした。かなり大局的な視野から学童を考えておられ、今後、日本で必要な人材とはどういう人材か?そのためには、どんな教育をすべきなのか?学校が終わったあとの時間でなにを伝えるべきなのか?そんな切り口から民間学童保育を経営されており、実に興味深い学童の在り方でしたが、今回の視察では現場を見る時間がなく、その機会は次回へ持ち越されました。
倉敷市で効果の出ている施策なので、当然松阪市でも‥と考えがちなのですが、まずはこの方策が松阪市に馴染むのか現場の考えや意見を聞きながら、そして試行錯誤を行いながら進めていきたいと思います。
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