平成30年度6月議会の報告

昨日、7月11日に平成30年度の6月議会が終了した。

松阪市議会で初めての「百条委員会の設置」が決まった。私自身もこの設置については、賛成した。

地域にある自治会の集会場を建てる時の補助金制度について、不適正な支出についてそのプロセスの真相解明と対策案の提案に議会として取り組む。まずは、議会に特別委員会を設置し構成メンバーや調査項目等を考え、8月の臨時議会で議決したのちに、特別委員会が開かれていく運びとなる予定だ。

 

6月議会では一般質問を行った。私自身は2つのテーマについて質問したが、主には「障がい者スポーツの振興」に時間をかけた。

現状、松阪市の障がい者スポーツは盛んとは言えない状況にある。水泳とグランドソフトボールの選手が全国や県という舞台で活躍している話をはじめて聞けた。私が一般質問のなかで求めたのは、チームとしてはまだ松阪にはないが、車いすバスケを公共の体育館で競技できる制度にしてもらうことだった。松阪市教育委員会が所管する5つの体育館・・三雲、嬉野、飯南、飯高、旧松阪市にそれぞれあるのだが、車いすバスケの競技で使用することに対し、5つの体育館の判断がわかれた事実があった。2つの体育館は使用OK、3つがNGとなった。そこで、統一の見解として、すべての体育館で制度的には使用できることを求めたが、教育委員会の答弁としては「試合や大会としては使用することは難しい」といった内容だった。理由としては、競技中に車いすが倒れると床にキズがつき、そのあとの体育館利用に支障がでるといったものだった。しかし、松阪市ではこれまで車いすバスケで使用された経験は一度もないという答弁もあり、まずは制度をクリアにして、今後、競技者がでてくるなかで本当にそのようなことが起こるのかを検証しながら、使用については検討していけばいいのではないかという見解を述べたが、今回の一般質問では、求めた内容を得るには至らなかった。

2021年に三重県ではとこわか国体ととこわか大会が開催される。それに向けて、県は障がい者スポーツの競技者を増やし、スポーツを通して県民の健康や交流に寄与していく方向性のなかで、今回の教育委員会の見解は残念でならない。しかしながら、今回はひとつの出発点でしかない。もっと私自身も研究や調査を深めながら、障がい者スポーツの環境の向上に寄与していきたい。